2009年07月04日

戦争に使われる私たちの預金

−アメリカは貿易赤字と財政赤字という「双子の赤字」を抱える国だ。
お金がないのになぜ戦争ができるのか?それは、誰かが米国債を買って、
資金調達に協力しているからだ。
日本は昨年10月中国に追い越されるまで米国債の保有額が世界1位だった。

−米国債の原資になっているのが、ゆうちょ銀行と一般銀行の貯金だ。
(大手都市銀行、みずほ・UFJ・東京三菱・三井住友)
私たちがお金の預け先を変えるだけで、もっと違う未来も選ぶことができるのだ。

           東京平和映画祭パンフレット、「911と戦争とお金」より抜粋


・・・    ・・・    ・・・    ・・・


今年2月にカリフォルニア州が破綻宣言し、今年中にも他46州が破綻
すると言われているアメリカ。中国はアメリカに見切りをつけ、現物購入
に動いている。相変わらず、米国債を買い続けるのは日本のみ。
その資金はゆうちょ銀行、大手都市銀行(みずほ・UFJ・東京三菱・
三井住友)の私たちの預金です。
ドルが破綻したらどうなるのでしょう?


・・・    ・・・    ・・・    ・・・


「エコ貯金ナビ」では、私たちが預けたお金を戦争ではなく、私たちの
地域のために、環境のために、未来のために投融資する機関へエコ貯金
しよう!と呼びかけています。
「金融機関の環境に対する配慮や社会性について判断するときに、何を
参考にすればいいの?」など具体的なFAQなどもあり、エコ貯金への
取り組みに大変参考になります。

エコ貯金ナビ
http://www.aseed.org/ecocho/



また、自然エネルギーへの投資などもあります。

TVTの自然のちからファンド
http://tvt-f.jp/

自然エネルギー市民ファンド
http://www.greenfund.jp/

おひさまファンド
http://www.ohisama-energy.co.jp


・・・    ・・・    ・・・    ・・・


大切な資産を戦争などに流用せずに、私たちの社会・環境への取組み・
貢献などを大切にする金融機関を私たち自身が選び、決める時代です!!
私の預金も一部、アメリカへと流れているので、早急に預金先を変えたい
と思います。
私たちの貯金を国債へ流用しない金融機関…「エコ貯金ナビ」に一部
リストが載っていますので参考にできますよ。



posted by えこたん at 22:56| Comment(0) | お金のあり方「過去・現在・未来」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月29日

地域通貨アトム

今日本には地域通貨が500以上あるそうです。
昨日ネットで地域通貨アトムが紹介されていました。
なかなかの人気だそうです。明るく夢がありますね。
1馬力=1円だそうです。わかりやすい!!
横浜にも来ないかな。
地域通貨広がれ!!

http://money.jp.msn.com/newsarticle.aspx?ac=JC44125&cc=06&nt=00



posted by えこたん at 21:52| Comment(0) | お金のあり方「過去・現在・未来」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月27日

この世は銀行家の思うツボ?!

6月20日の「お金の在り方を変えよう!」講演会で配られたパンフレットに
お金のしくみが簡単にわかるマンガ「お金の問題点」が載っていました。
絵本のモモさんの作品だそうです。
お金を借りたら利子がつくこと、しかし利子はどこにも存在しません。便利な
お金の生活ですが、やがて人々がお金に支配されていく様子が描かれています。

下記は「お金の問題点」の読み語りだそうです。
とってもわかりやすいので、当ブログでご紹介させて頂きます。

http://www.youtube.com/watch?v=3ibrKBohE8o

http://www.youtube.com/watch?v=T8DcvHSi-C8&feature=related

…この世は銀行家の思うツボ?!
posted by えこたん at 01:14| Comment(0) | お金のあり方「過去・現在・未来」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月26日

お金の在り方を変えよう!  講演会行ってきましたA

「お金の在り方を変えよう!」第二部は小沢修司氏によるベーシックインカム
についての講演でした。

ベーシックインカムとは、全ての個人に生活に最低限度必要な所得を無条件に
(就業の有無、結婚の有無を問わず)支給する構想である。

なぜこのような構想が出てきたのか??

社会保障制度の機能不全にある。年金、雇用保険、生活保護、これらは、安定した
雇用と生活できる賃金、稼ぎ手としての男性が専業主婦としての女性や子供、お年寄り
を家族で扶養する家族の安定、を条件とした制度だからである。

年金は30〜40年働いて支給されるもの(すぐにはもらえない)。30〜40年
安定して働ける環境ではなくなった今、この制度は成り立たなくなっている。
完全雇用の破綻、非正規雇用の増大、雇用の不安定化、ワーキングプアの増大、
芸術文化や福祉・介護・教育などの従事者の低賃金状況など。

ベーシックインカムの本質は「労働と所得の切り離し」にある
(ガツガツ働かなくてもよくなり、ついには人間に働く意欲がなくなるのではないか?
→人間はカネに結びつく、結びつかないに関係なく活動するものである→福祉、
芸術活動、スポーツ、学術などの方面、または今までどおり働く人など)



ベーシックインカムのある社会では…

1.人間の尊厳を傷つけるスティグマなしに、生活保障を実現

2.賃労働にのみに価値を見出す状況から「労働の尊厳」を救い出す。
  多様な人間労働の発展を促進
  働かざるを得ない「強迫」的労働意欲から、「自主的な労働意欲」へ

3.性別分業固定型の家族イデオロギー(男性稼ぎ手モデル)からの解放

4.労働時間の短縮とワークシェアリングの推進
  労働至上主義、長時間労働と過剰消費の悪循環からの脱却
  環境に優しい「持続可能な福祉社会」へ

などなど…。
(結果、脱!!環境負荷の経済成長至上主義、お金に支配されている社会
からお金の支配しない世界(共同体)へ)
ベーシックインカムは「人間の生活」を取り戻す新たな公共システムである。

                        以上、小沢修司氏の配布資料と当日のメモより


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※ベーシックインカムには様々な考え方があるようです。

「ベーシックインカムのある社会」講演
2009年7月12日(日) 青山学院大学青山キャンパス
第14号館(総研ビル)11階 第19会議室
14:00〜15:40 古山明男氏のお話
15:55〜17:40(質問・意見交換)
主催 ベーシックインカム・実現を探る会
事前申し込みが必要。
http://bijp.net/newsinfo/article/26

興味のある方は是非!!

posted by えこたん at 00:35| Comment(0) | お金のあり方「過去・現在・未来」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月21日

お金のあり方を変えよう! 講演会行ってきました@

まずは、安部芳裕氏のお話からです。


お金の成り立ち、英米国際金融家の暗躍、金本位制の廃止などお金にまつわる歴史を
ざっとレクチャー。

【現在のお金の問題】

@お金のしくみ
銀行のマネー回路
・利子分のお金は市場に出回っていない。よってどこかから奪ってこなければ、
 利子を支払うことはできないしくみである。誰かが犠牲となる椅子取りゲームだ。
・ビジネスを始めるには、資金調達が必要。必ず利子がつく。
・商品の価格には利子が含まれる。
成長か破綻
・成長を維持させるには市場拡大が必須。
・利益を生むことは、貧富の格差を生む。
・グローバリゼーションで世界は豊かにならない。

A環境破壊、社会の破綻
・経済発展はみんなが豊かになるか?実は経済格差が広がるだけ。
・貧者が増えれば、戦争でスクラップ・ビルド
さらに…
・効率を上げ、無駄を省く⇒時間短縮、失業、過労死、うつ病など
・生活をする上で必要なものを生産するのに必要な人は人口の25%で足りると言われる。
 それ以外の人たちは必需品以外、無駄なものを作り働かなければならない⇒
 Race to the bottom 底辺に向けての競争が始まる⇒世界の貧困率、日本は第二位。

B金融機関と監査当局の失策
・サブプライムローン、いずれ破綻することがわかっていながら、どんどん融資し、
 投資家に売り飛ばした。IMF、FRBなど何も対策をとらず。

2007年には実質上米国は破綻していると言われるが、ドルが基軸通貨である
ため、なんとか持ちこたえてきた。今年2月カリフォルニア破綻宣言。今年中に米
46州がさらに破綻するとも言われている。
米国の国債を中国、日本が買っているが、中国はそんな米国に見切りをつけ、現物
(金や鉱山)購入に動いている。米国債を買い続けるのは日本だけ。とうとう、
米国債をFRB(連邦準備制度)が買い始めた。ハイパーインフレを起こし、ドル暴落。
⇒日本の600兆円が飛び、貿易は止まる⇒日本は早急に食糧とエネルギーを確保
しなければならない。
さらに、銀行券以外の通貨、例えば政府紙幣とか地域通貨を使うという案も。

(質疑応答から)また、世界で通貨の統一化に向けて準備が進んでいるとのこと。
南アフリカ、南米、イスラム諸国、アメリカ。アメリカはカナダ、メキシコとの
統一通貨アメロを発表している。ユーロ、アメロとくればアジアも…となるが、
その場合、中国に日本は組み込まれるとの見方が強いらしい。                     
※安部芳裕氏のお話をメモとらせて頂きました。


・・・    ・・・    ・・・    ・・・



今後、世界は大きく変わり、人々の生活も一変するのだろうか。
日本は自給自足ができない国。資源の無駄遣い、大量消費はもってのほか。
以前、ブログに書いた通り、日本のまだ食べられる食物廃棄量は米国をダントツぬいて
いました。悔い改めるチャンスです。こんなことでもない限り、システムは変わり
そうもありません。



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昨夜たまたまYOU TUBEで、2008年4月放送の竹中平蔵氏のビデオ
を見ました。「アメリカに出資をしよう!!」と直筆のボードを掲げて
熱弁をふるっていました。信じられない!!



posted by えこたん at 00:04| Comment(0) | お金のあり方「過去・現在・未来」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月17日

縄文から弥生へ 連想シルビオ・ゲゼル?!

地域の回覧板でまわってきた小冊子に面白いことが書いてありました。

「縄文時代を訪ねて」という記事の中で、縄文人になろう会を主催する金子さん
が述べています。
「とても興味深い時代なんだよね。縄文時代は約1万年続いて、世界中でこんなに
長く続いた時代はどこにも見つかっていないんだよ。以前はそれほど注目されて
こなかったんだけど、『青森・三内丸山遺跡』の出土が過去の縄文時代イメージを
払拭させたんだ。近年になって、『C14放射性炭素年代測定法』によって、祭祀
が行われていたことや丸木舟で漁猟をしていたことなど文明があったのがわかって
きてね。縄文遺跡に武器や争いで死んだ人が見つからないので、とても平和な時代
だったのだろうと解釈されているんだ。本格的な稲作が行われた弥生時代は500
年しか続かなかった。米という価値ある物が蓄えられるようになり、人は争い始め、
武器を作り、殺し合うようになり、権力を持つ人間がでたようだね


                        月刊リサイクルデザインより引用、抜粋


・・・    ・・・    ・・・    ・・・


今回見つけた記事はとても興味深いものです。
人間は豊かになればなるほど欲が深まる生き物で、それは昔も今も変わらないのだ、
と感じます。

私は「エンデの遺言」本中に書かれていたお金の話を思い出しました。
(現代では「お米」を「お金」に置き換えます)「お金は価値の減らない物=価値
ある物として蓄えられるようになり、人は争い始め、武器を作り、殺し合うようになり、
権力を持つ人間がでた」(⇒シルビオ・ゲゼルはこの流れを危惧し、価値の減る
お金を考えた
のですね)
エンデの遺言をお読み頂いた方にはこの意味がおわかり頂けるでしょう。

技術や科学が進歩した現代…しかし人間の中身は遠い昔の弥生時代から
少しも進歩していない?!ということになるのでしょうか?


posted by えこたん at 21:30| Comment(0) | お金のあり方「過去・現在・未来」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月10日

エンデの遺言 6  〜何ができるか〜

物々交換の不都合とは、ニーズが噛み合わない時(例えば、私はAさんの生産物が
欲しいが、Aさんが私の生産物を必要としないなど)、相手が信用できるかわからない時、
交換者が同じ時・場所にいない時、に取引ができないことです。
お金が登場すると物々交換の困難は解消されます。
これは、違う場所、異なった時に、売ったり買ったりできることを意味します。
これはまず、人の関係がいわば信用カネ止まりになること、別言すれば金銭上の
信用が成り立つこと、つまりお金そのものが信用になっているのです。お金をもって
買い物するとき、名前や住所を聞かれることはないわけです。それは人間が自立的
な個人でいられることの基礎となりますが、他面では人の実質的な信用が金銭上の
信用に切り詰められることも意味します。
お金はいつでもどこでも誰でもが交換で受け入れるので、元々は交換を便利に
するための手段にすぎないのに、あたかもそれ自体が目的であるかのように、
意識されていくのです。人はお金のおかげで自立的でいられるようになりましたが、
具体的な信用を抽象化したお金に従属するようになります。お金があれば何とでも
なると、お金万能の風が支配的になります。

人はモノの値打ちをお金という容れ物に入れておきたがります。
なぜなら、お金だけは減価しないからです。ビルや家屋はやがて古びて劣化して
いくゆえ、値打ちを維持する保蔵手段としてお金は最適なのです。それに貸し付け
れば、プラスの利子がつくのです。それにお金という容れ物に入れておけば、
いざというとき何とでも交換できる流動性があります。
こうしたお金の特権性、利便性は誰もがお金を受け入れるから成り立っています。
社会がそうしたお金の利便性を保証しているということは、お金は公共物だと
いうことになります。お金を使うことで利便を得ているのなら、受益者はそのための
料金を社会に支払って当然です。
しかし、今のシステムでは、料金が負担されるどころか、それをかき集め、活用
するひとに利子という報酬すら支払っています。鉄道を利用する人は切符を買い、
高速道路を通る車は料金を支払いますが、例えるなら、お金をもつ人は、無料で
通る人のように振る舞い、貸し付ける場合は、道路の真ん中に車を止めて人の
通行を妨害し、妨害するのをやめてほしければ、自分に利子という料金を支払え
といっているようなものです。
「こうしたことが許されるなら、急いでいるものは余分な時間をもつ者に左右
されることになるだろう。後者は急いでいる者から道路を妨害することで貢ぎ物
をとることができる。ちょうど自分の車で渋滞を引き起こし、報酬が支払われ
なければ車を動かさないというようにである」(ディーター・ズーア)

お金が交換の手段であれば、世の中の商品やサービスを運ぶ道路のようなものです。
しかし、お金には値打ちを将来に向かって維持する機能もあります。つまり、公共
物のお金自身の流通を妨げて料金を請求する仕組みを同時にもってしまったのです。
これを解消するには、お金をかき集めて保有すること、つまり道路の真ん中で
人の通行の邪魔をすることに料金をかける必要があります。そうすれば、保有
したお金を使わずに貸し付ける場合も不当な高い料金、つまり利子を請求する
ことはできなくなります。お金が回ります。
それでも人は、お金という、何とでも交換できる無限の流動性を人に貸し与えた
のなら、それは自分がいま享受できる利便性を放棄したわけだし、これには利子
という報酬が与えられるべきであるという考え方にとらわれています。でも
それは、社会を考慮しない私的な考えにとどまっていて、結局自分をも傷つける
ものでしょう。

競争を強い、勝ち負けをはっきりさせ、そしてもっている者には有利で、ない者には
不利である、誰かの幸福が誰かの不幸であるようなお金のシステムでは、良い関係
は無理です。競争ではなく、お互いが高めあうような競いあい、連帯のなかでの
支えあい、そうした関係をつくるための通貨、そのためには地域通貨が最適です。
この関係をウイン・ウイン・ワールドという人もいます。つまり、みんなが勝って
負ける人がいない世界というわけです。
地域通貨は自分たちでお金をつくるため、金融機関が握っていた貨幣供給の人為
的コントロールという、貨幣をもつ者の権力の支配を受けません。ゼロ利子や
マイナス利子も実現できます。つまり、取引に必要なときにお金は生まれ、
交換リングのような多角間の清算システムの場合はプラスポイント、マイナス
ポイントが清算されるときにお金は死にます。お金はもはやプラスの利子がある
システムにおけるように生産活動に対する支配権を失い、交換の役に立つだけ
のものとなります。

実は古代エジプトに減価するお金のシステムがありました。
豊かさをお金の形で持たず、灌漑設備の整備や土地の改良に投資したのです。
したがって、ナイル河流域は豊かな穀倉地帯となったのです。ローマ人がエジプト
を支配し、自分たちのお金の仕組み(プラスの利子がつくお金のシステム)を
強制したことにより、エジプトの繁栄が終わったとあります。

ここに見られるのは、もしお金がマイナス利子のシステムにおかれるならば、
社会が実現した富はなるたけ長期的に価値が維持されるようなものに投資される
ということです。これと対照的に、プラスの利子の場合には、より短期の利益
をあげるものへの投資が優勢になります。良い例が日本の林業です。今のお金の
システムだと林業が割に合わないからです。木を切って売り払ったお金で別の
短期的な利益をあげるものに投資したほうが有利だからです。
利子の存在ゆえに短期的な利益をあげていかねばならない仕組みのなかで、息の
長い価値あるものはつくられず、他方で、浪費の果てにゴミの山が吐き出されて
います。

私たちがお金のシステムにもうひとつのオプションをもつこと、お金の常識を
疑ってみるところから始めて、地域通貨をつくりあげていく取り組みが進め
られれば、私たちの経済や社会、自然についての新しい価値観が生まれ出てくる
はずです。


                          エンデの遺言より、引用、要約


・・・    ・・・    ・・・    ・・・


私は天地創造という映画でモーゼがシナイ山から降りてきた時、人々が
金色の牛を飾り立て崇拝していた場面を思い出しました。金色の牛を
お金に見立てた、お金の物語です。
はるか昔に書かれた聖書の通りに世の中はなりました。誰かが聖書の
物語通りに世の中を動かしているような…そんな錯覚にも陥ります。

諸悪の根源にもなりえ、また人々を幸せにもしうるお金。
間違った特質をお金に与えてしまったら、自らの首を絞めることになる…
まずは、このことをしっかり認識し、私達の生活の基盤である今のお金
のシステムの間違ったあり方を見据え、そのような輪を広げていく必要
があるのではないか…と思います。





posted by えこたん at 23:48| Comment(0) | お金のあり方「過去・現在・未来」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月09日

エンデの遺言 5 〜新しい交換システム〜

1980年代に入り再びゲゼルの思想を受け継ぐ動きがドイツ・スイスで広がり、
またお金の新しいシステムについてゲゼルの思想のみにとどまらず、活発な
交流が世界各地で展開されるようになりました。
いろいろな試みがありますが、根底にあるのは、ゼロ利子の通貨を作り出して
いることであり、地域のコミュニティ再建の視点が共通しています。こうした
取り組みは世界中で2000以上にのぼるといわれています。

●米国の地域通貨イサカアワー
「イサカアワーを使うのは、海外で悪いことに使われるドルは使いたくないから」という
人もいるようですが、イサカアワーは人々のあらゆる生活に根ざしており、使われれば
使われるほど、その地域と人々に恩恵を与えてくれるお金なのだと一読して感じました。

印象に残ったのは、イサカアワー委員会がイサカ健康保険基金を運営しており、
この制度はボランティアでまかなわれているため、メンバーが増えれば増えるほど
保険金の支払いが少なくなり、5000人になれば専属の医師を雇うことができる
とあります。と、言うのもアメリカは健康保険の制度が整ってなく、高価な民間
の保険に入れない人がとても多いという現状なのだそうです。

また、イサカは有機栽培の農家が多いことで知られているそうです。
有機栽培としての作物を売るには証明書が必要で、三年以上まったく化学肥料も
農薬も使わない土地でなければならないのだそうです。この三年間が農家にとって
苦しい時期ですが、イサカアワーのサポートのおかげで土地を守ることができ、
結果、環境を守ることにつながるというのです。

「イサカアワーを使い、受け入れることで人々は共同体を信頼し、似通った価値観を
もっていることを確認しています。イサカアワーは地域のことを考えて働き、良く
似た志向をもった人々、どう使われるのか知ることができないようなお金の使い方
ではなく地域に地域のお金をとどめようとするそんな人々を雇用するように勇気
づけてくれるのです。(略)イサカアワーのシステムは参加すれば自分たちの
利益がはっきり見えてきます。それがわかればわかるほど人々はより積極的に
参加するようになり、イサカアワーのシステムは自動的に成長しつづけていくのです。」



1アワー紙幣に刻まれている言葉

裏面の言葉
「時は金なり。この紙幣は時間の労働もしくは交渉のうえで物やサービスの対価
として保証されている。どうぞ受けとってください」
「イサカアワーは私たちの地元の資源をリサイクルすることで地元の経済を
刺激し、新たな仕事を創出する助けとなります。イサカアワーは私たちの技能、
体力、道具、森林、野原、そして川などの本来の資源によって支えられています」

表紙の言葉
「ここイサカでは私たちはお互いに信頼し合っている」


                             エンデの遺言から、引用、要約


・・・    ・・・    ・・・    ・・・


イサカの人たちの本気度が伝わってきますね。

…それにしても、キリスト教やイスラム教などでは、他人から利子を
とることは死罪に値する大罪だったときいたことがあります。
それを破ってしまった人類は、とてつもなく大きな犠牲を払うことに
なったのですね。










posted by えこたん at 23:01| Comment(0) | お金のあり方「過去・現在・未来」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月08日

エンデの遺言 4 〜シルビオ・ゲゼル〜

「価値の減っていくお金」の提唱者、シルビオ・ゲゼルに関して、「エンデの遺言」
では多くのページを割いています。

私は、この本にめぐり合って、初めてシルビオ・ゲゼルという人を知りました。
今の金融システム(借り入れると利子がつき、社会や環境に負荷を与える)について
問題視し、あるべき社会秩序を探究し、貨幣の問題がいかに重要かを最後まで
世の中に訴え続け、闘い続けた人だったとあります。彼の死後も尚、彼の意思はたくさんの
人々に引き継がれていること、実際に自由貨幣というシステムが世界中に広がりつつある
ということも本中では、述べられています。

価値の減っていくお金…?!(モノはいずれも劣化し価値が下がるのに、お金は
インフレ・デフレの影響を考えなければ永遠であるから両者間で釣り合いがとれない
⇒不当である)、いまいちピンとこない方も、ゲゼルの「ロビンソン・クルーソー
物語」が本文に紹介されており、わかりやすいショート・ストーリーとなっています。

無人島で暮らす(劣化していくモノを資産とする)ロビンソンが(船が難破して
この島に上陸した)訪問者と取引をする話です。無人島なので当然二人はお金の介在
しない取引をし、その内容に両者とも満足するのですが、もしもこの取引にお金が
絡んできたら…と訪問者は私たち読者に問いかけてくるのです。

この二人の間にお金が介入してきた時、劣化しない故にさらに利子が増え続ける
お金の前では、お金を所持しない二人は圧倒的に不利になるということなのです。

「この世のものは何であれ、時の経過のなかで、錆びついたり、劣化したり
していきます。(略)でもお金は例外なのです。永遠の命を願ったという秦の
皇帝もお金に変身できれば、永遠の命を手に入れたことでしょう。ですから人は、
時の支配を受けないお金に期待をかけます。お金がすべてだとも考えるように
なります。そしてお金を溜め込んだりすることになります。蓄財です。」

そうなるとお金は社会に循環しなくなるので、お金にも価値が劣化していく
特質を持たせれば、「確実で、迅速で安価な交換の用具となろう」というのです。
「なぜならば、いかなる場合にも、どのようなときにも、貨幣が商品よりも
選好されることはないだろうからである。」とゲゼルは述べています。

<ゲゼル理論の実践>
ドイツの町、シュヴァーネンキルヘン。オーストリアの町、ヴェルグル。これらの
町がゲゼル理論の自由貨幣を発行し、大不況の中、繁栄した。これを見た周辺の
町数百が同じ試みを始めようとしていた矢先、国から自由貨幣は禁止され、繁栄
を取り戻した町は、かつての失業者のあふれる町にかえっていったとあります。
ゲゼルに続いてルドルフ・シュタイナー、アーヴィング・フィッシャー、ジョン・
メイナード・ケインズが減価する貨幣のシステムを唱えましたが、そうした理念は
禁止されたのです。


「一次大戦前、ゲゼルは現行の貨幣システムでは経済危機と戦争が不可避である
ことを予言していました。」

戦争は二度も起こり、「資本主義(利潤追求)のグローバル化、途上国の累積債務
の問題に示される収奪、環境を考慮しない開発、世界的な各国レベルでの所得
格差の拡大、富の不平等などがもたらされることとなりました。」

「グローバル・スタンダードは、地域の人々を雇用し地場の経済に貢献する産業を
いともたやすく地域社会から奪い、コミュニティを崩壊の危機に追い込み、資源を
収奪していっています。このままでは、環境的にも、社会経済的にも、世界は
持続不可能になるのではないかという危機意識が高まっています。
また、情報社会の到来は、投機資金が変動相場制のもとで、実態経済とほとんど
関係なく、金融ネットワークというサイバースペース(仮想空間)を飛び回ること
を可能にしました。」

                          「エンデの遺言」より、引用、要約


・・・    ・・・    ・・・    ・・・


減価していくお金、シルビオ・ゲゼル…、人類と地球を救っていたかも
しれない人たちと、今の金融システムを推進し作り上げた人たちとの闘い
があった事自体、そして今の金融システムに世界が支配されても尚、
ゲゼルの理論は消え去るどころか、今また新たに世界中で地域通貨として
よみがえってきていること…。
私は、本当にこの本に出会うまで全く何も知りませんでした。

こんなに身近にお金と関係している生活を送っているのに、お金の二面性、
三面性?!のことについて、考えて見ようともしませんでした。

知ってしまった以上、何もしないでいる事はできそうもありません。
別記事にも書きましたが、日本でもお金のことを考えるテーマで
6月20日に渋谷で講演があります
。もし、興味があれば、参加して
みませんか?

また、東京平和映画祭6月13日にNHK「エンデの遺言」が上映
されます
。こちらは、事前に申し込みが必要です。










posted by えこたん at 01:33| Comment(0) | お金のあり方「過去・現在・未来」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月06日

エンデの遺言 3

「エンデの遺言」本中では、エンデと共通の視点でお金の問題を指摘して
いるハンス=クリストフ・ビンズヴァンガーさん(スイスの経済学者)
と、マルグリット・ケネディさん(建築家)を紹介しています。

●ハンス=クリストフ・ビンズヴァンガーさん
スイスのザンクト・ガレン大学の「エコロジー・エコノミー研究所」に籍をおく
経済学の教授です。
(ビンズヴァンガーさんいわく)
「お金をつくりだし、増やしていくのは、錬金術のやり方にきわめて似ています。
錬金術は鉛から金をつくりだそうというものですが、ありふれた鉛を金という
価値のあるものに変えていくという考えは、現代にも通じるものでしょう。通貨を
印刷し、さらに利子がそれを増やしていくわけですから。そのお金が一人歩きして、
自己を食いつぶすように自然環境やモラルを破壊していきます。お金を考えるとき、
モラルの問題を忘れてはなりません。お金には、倫理的問題が存在するのです。

結局、将来に生じる利益をいま、われわれは価値として受け取っているのであって、
将来的価値、つまり発展度が低くなれば、現在ある貨幣価値、すなわち株における
貨幣価値は下がります。もちろん、そのダイナミズムがより効果的な成果を生む
ということ、われわれの給料が高くなったり、買いたいものがたくさん手に入る
ようになるという積極的な面をもっているのも事実です。これは魅力的でしょう。
しかし、豊かさが存在する一方で、環境が搾取され破壊されるという否定的な
面を見なければなりません。われわれは将来を”輸入”して、いまを生きています。
そのために環境を消費し、資源を食いつぶしているのです。」

「エンデは、お金にはいくつもの異なった機能が与えられ、それが互いに矛盾して
問題を起こしているといいます。」
@モノや労働をやりとりする交換手段としての機能
A財産や資産の機能。このお金は貯め込まれ、流通しないお金です。
B銀行や株式市場を通じてやりとりされる資本の機能。そこでは、お金そのものが
商品や投機の対象となります。いくらでも印刷できる紙幣、さらにはコンピューター
上を飛び交う数字となったお金は、実体のないままに世界を駆けめぐっています。

現代の通貨は、まったく違う機能を、同時にもたされているのです。それが日々
変動しながら世界を駆けめぐり、生活や生産の場を混乱させているというのです。
錬金術的に自己増殖するお金の問題とは、まさにこのお金の資本としての機能(B)
の問題にほかなりません。


●マルグリット・ケネディさん
ドイツ・ハノーバー大学でエコロジーと都市計画を研究している建築家です。
「利子ともインフレとも無縁な貨幣」の著者です。
経済学者でも金融の専門家でもない彼女がどうしてこのような本を書くように
なったのか…。
エコロジー・プロジェクトを手がけてきた多くの仲間達や彼女自身、「確かに
そのプロジェクトは重要であるし、美しい。しかし非経済的で採算が合わない」と、
資金が得られないために失敗をしています。ケネディはどのようなエコロジー上の
問題も実は技術的には解決可能なのだと言います。
そこで、お金のテーマに取り組んだ結果、どのようなエコロジカルな対策も、
資本市場で調達した利子を支払えるものでなければならないという事実に突き当たった
と述べています。ケネディはエコロジー建築のプロジェクトが抱える経済的な問題
は、たんに建築上の、問題ではなく、いわば人類の生き残りがかかった経済システム
そのものの問題であることに気がついたのです。

この本の序文でケネディはこう書いています。
「自然界および金融の世界における様々な成長モデルを知り、現代社会の病的な
までの経済成長への強制力の原因を知ったとき、私は、怒りに打ちふるえました。
私は、私の40年あまりの人生の間、日常生活を支える基本前提の一つ、つまり
貨幣システムの機能を全く知らなかったのです。至る所で、見知らぬ人も、
知人達も、同僚達も、専門家達も、貨幣システムについて、かつての私と同じ
ように無知であることを経験し、私は、お金について、読書し、議論し、そして
書き始めました。このテーマは、専門家とみなされる人達だけに任せておくには
あまりに重要すぎます。公に議論され、大勢の人に理解される必要があるのです。」

「利子ともインフレとも無縁な貨幣」中でケネディは経済学の専門家からの協力
で、利子システムの矛盾をグラフをつかって述べています。

曲線A:自然界の成長行動(人間の体、植物・動物の成長、一定まで増加して平行線
をたどる)、曲線B:機械的成長(人間が増えれば商品も増え、石炭が増えればエネルギー
も増えるといった関係、直線的成長⇒このような同じ割合での増加ですら限られた
容量の地球上では、維持不可能であることに留意する必要がある)、曲線C:利子が利子
を生む成長(最初はゆるやかに増えますが、最後はほとんど垂直な傾きの量的
増加に移行する)

曲線Cについて
自然界においては、こうした成長は通常、病気や死にかかわるところで見られます。
例えば、癌は、指数的な成長に従います。だから、たいてい癌を発見したときは、
もはや治療不可能となっています。利子が利子を生む複利というのはまさにこの指数的
な成長を示すものです。それがいかに非現実的なものであるか、次の例でわかる
でしょう。
「ヨゼフが息子キリストの誕生のときに、5%の利子で1プフェニヒ(1マルク
の100分の1)投資したとします。そして、ヨゼフが1990年に現れたとすると、
地球と同じ重さの黄金の玉を、銀行から13億4000万個、引き出すことが
できるのです。永久に指数的な成長を続けることが不可能なのは火を見るよりも
明らかでしょう」

ケネディはいいます。
「このまま利子が膨れあがっていくとしたら計算上、遅かれ早かれ、だいたいは
二世代後に、経済的な破滅か、地球環境の崩壊かのいずれかへと突きあたります。
(略)国が最大の債務者です。資金を借金によって調達し、それに対して利子を
支払っているわけですから。国は、このシステムによって最悪の当事者といえます。
しかも、多くの国は、今日、個人としてなら銀行から一銭も貸してもらえない
局面に立ち至っています。(略)このシステムから利益を得ているのは、ほんの
一握りです。いま、アメリカでは、人工の1%が、その他の99%よりも多くを
所有しています。(略)つまり、一方で、どんどん貧しくなる国があり、自然環境
も奪われつづけています。その一方で少数の者たちが法外な利益を吸い上げていく。
それがいまの経済システムです」

「たいていの人は、借金しなければ利子を支払う必要はないと信じています。
しかし、私たちの支払うすべての物価に利子部分が含まれているのです」

現代のシステムは、自然と環境を破壊し、貧富の差を押し広げています。
ケネディによれば、第三世界から、先進国は毎日、2億ドルの利子をもらっている
計算になるといいます。この額は、「開発援助金」の2倍の額に相当します。
今2000年を機に、この第三世界の負債を帳消しにしようという運動が世界的に
展開されています。これが実現すれば、どれほど多くの第三世界の人々の生活を
直接的に救済することになるか、いうまでもないことでしょう。

「この金融システムは、これまでのあらゆる戦争よりも、あらゆる環境の困窮よりも、
あらゆる自然の災害よりも、多くの死と貧困の問題を生みだしています。この
システムは、実際、大半の戦争の根であり、大半の対立、社会崩壊の根です。
なぜなら、数学的に不可能であることと実際的な必要との間で、折り合いの
つかない食い違いが折り合わされているからです。
もし、私が本当に、1000年もの間、世界を苦しめてきたこのお金のシステム
の悲惨に心を開いたら、自殺してしまうかもしれません。私には、それをふさわしく
受け止めることができません。時々、それを締め出さなければならなくなります。
そうしないと生きていけません。それは、恐ろしいものです。毎日、テレビでも、
新聞でも、その爪痕が伝えられます。しかし、その原因がいまの経済システムに
あることは伝えられません」


                      エンデの遺言より、「引用」、「要約」

・・・    ・・・    ・・・    ・・・  



経済学者でも、金融の専門家でもないマルグリット・ケネディさんの
話は非常にクリアでわかりやすいです。
曲線Cで説明されていた通り、お金を借りている国々は利子が利子を
指数的に生み続けるため、とっくに借りた分のお金は返し終わっていても
永遠に増殖する利子のため、この金融システムがなくならない限り、
お金の支払いからは永遠に抜け出せないしくみになっています。結果、
安い労働力・国の天然資源を差し出さざるを得ないのです。

私は、つい最近までお金のことは考えたことがありませんでした。
いろいろな問題が世間で取りざたされていますが、そのほとんどに
お金が絡んでくること、小さなことから、大きな事件まで、はては
大勢の人の生死にまで関わっていたということが、事実なのだと確信
せざるを得ないようになりました。

何ができるかわかりませんが、とりあえず、関心を持ち知ることから始め
ようと思っています。またゆくゆくは同じように疑問を持っている人たちとも
話をしてみたいですし、そのような集まりにも参加してみようと思って
います。


・・・    ・・・    ・・・    ・・・


別話ですが、以前NHKの「びっくり法律旅行社」(児玉清が司会者
で、タカ&トシが出ている)でニューヨークの変わった企画ツアーを
取り上げていました。クイズにもなったのですが、ゴミとして出された
まだ食べられる食物を収穫しに行く?!ツアーでした。
ニューヨークのレストランからドサッとビニール袋で出されたゴミ袋を
開けて見ると、つややかな野菜や果物が丸ごと入っているのです。
パックを開けていない物もありました。有機野菜を使った料理を売り物
にしているレストランからは、それらの値の張る野菜がただで手に入る
という事なのです。気になる衛生面ですが、専門家がツアーに同行して
いるとのことでした。

この話題だけでも衝撃的ですが、もっとショックだったのは、まだ食べ
られる食物をゴミとして捨てている量が、日本はアメリカとは比べものに
ならないくらい多かったのです…。

このような事も、生存をかけた利益追求型の競争社会でなくなれば、
お金の追求よりも、物や資源の大切さを追求する社会になると思うのです。
お金の一人歩きを許さない、真に生活に根ざしたお金を考え、流通させる
ことは、「信頼関係、人と人との結びつき・団結力」を促し、その結果、
究極的にはお金というツール自体がもはや必要なくなるかもしれないのです。
お金について真剣に考えることは、私達自身の自由を掴み取ることにも
つながると思うのです。



posted by えこたん at 17:03| Comment(1) | お金のあり方「過去・現在・未来」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月04日

エンデの遺言 2 〜友愛〜

エンデに大きな影響を与えた思想家ルドルフ・シュタイナーは社会という有機体を
三分節する社会三層論を立てています。
国(法)は平等、文化(精神)は自由、経済生活は友愛(助け合い)の力が基本
理念であると考えるべきだというものです。

『(エンデいわく)「人間は三つの異なる社会レベルのなかで生きています。誰もが
国家、法のもとの生活に属しています。生産し、消費する点では経済生活のなかで
生きています。そして美術館も音楽界も文化生活の一部ですから 文化生活も皆が
行っていることです。この三つの『生の領域』は本質的にまったく異なるレベルです。
今日の政治や社会が抱える大きな問題は、この三つがいっしょにされ、別のレベルの
理想が混乱して語られていることです。(略)経済生活に関し、生産と需要の自由
なゲームを適用させれば”万人の万人に対する戦い”になり、経済的に弱い者が
いつも割を食うことになります。」         
(略)民主主義の基本にある多数決は、政治的レベルの原理です。文化や精神活動
は民主主義とは別の原理である自由が最もたいせつな領域です。芸術は多数決では
はかれません。とくにお金を考えるうえで、経済生活を貫くのが友愛の理念だと
いう考えには、ハッとさせられました。のちに詳述しますが、多くの地域通貨や
ソーシャルバンクでは、人のなりわいを助け、相互に支えあう可能性がさまざまに
追求されています。それらに、お金が一つの共同体を結びつける絆になる可能性
を見ました。』


「通貨を、交換の媒介手段、価値の基準という本来の機能に立ち戻らせ、
「利子」を排除する新たな通貨(地域通貨、自由通貨、交換リング)が
急速に普及しはじめ」ているのです。
これらはマネーの暴力から地域を守る防衛装置として生み出され機能しています。
参加型経済の絆として(市民の自由意志による参加)、市民資本の形成めざして
(制度・施設・情報などの市民共有の資産)、社会的パートナーシップを理念
として(供給側・需要側の双方がともに当事者として水平的な協力者の間柄となる)

このような「連帯」「信頼」「協同」を原理とする共生セクターに対し、
今日のシステムは「分断」「対立」「生存競争」を原理としている。
日本では、官民の不祥事が多発、失業者、自殺者が戦後最大の数にのぼる…


                    エンデの遺言より「引用」および「要約」


・・・    ・・・    ・・・    ・・・


この本では重要なポイントとして、「パン屋でパンを買う購入代金として
のお金と、株式取引所で扱われる資本としてのお金は、二つのまったく
異なった種類のお金であるという認識」をあげています。

本来お金とは…??考えさせられますね。
それにしても「経済生活の理想は友愛です」とのエンデの言葉には
驚かされました。文学的(抽象的)な表現であり、最初はまったく
意味がわかりませんでした。

が、読み進めるうちに市民の生活に根ざしたお金(地域通貨など)
が人と人とのつながり、助け合いに源を発するものだとわかってきた
ところで、友愛の意味がわかってきました。

まだ本を読み進めている途中なのですが、後半では実際の地域通貨の
お話がありますので、そのこともブログに書いていきます。


ところで、友愛といえば、○○党○○さん…が思い浮かびますが…?!





posted by えこたん at 22:21| Comment(0) | お金のあり方「過去・現在・未来」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月01日

エンデの遺言から 1

今、「エンデの遺言」を読んでいます。
その一部を抜粋します。

(エンデいわく)
『私は新作「ハーメルンの死の舞踏」で、お金があたかも聖なるものの
ように崇拝される姿を描きました。そこで誰かが「お金は神だ」とまで
いいます。確かにお金には神がもつ特質がすべて備わっています。お金
は人を結びつけもすれば、引き離しもします。お金は石をパンに変える
ことも、パンを石に変えることもできます。お金は奇跡を起こします。
(略)古い文化の町の姿をごらんなさい。その中心にはつねに神殿や寺院
や教会があります。今日の大都市の中心には銀行ビルがそびえ立って
います。昔の永遠観念では、時間を超越した存在があると信じられていて、
それが本来の姿だったのです。神殿はそれを管理しました。つまり現世
と永遠なるものの接点でした。お金もまた、永遠性をもっています。
実際の物や品物が滅び朽ちるのに反し、お金は不滅なのです。今日の
お金の永遠性
と、その一人歩きは、本来の永遠性を徐々に追い出そうと
しています。拝金主義は一種の偶像崇拝といっても差し支えないでしょう。

ヨハネ黙示録にはバビロンの記述があります。そこではバビロンは生物
であると同時に大きな都市でもあるとされます。つまり文明です。
バビロンは聖書には淫売行為の母と書かれています。神父はそれを性的
な方向に解釈するのですが、私はまったく違うことを意味すると思って
います。ここで淫売行為が意味することは、本来捧げられるべきものが
売買されているということでしょう。性愛とは強制されたり、売買される
ものではなく、お互いに捧げるものなのです。バビロンは売買しては
いけないものが売買されていることと同義語なのです。ここで現代の
世界を見渡せば、私たちはバビロンの真っ只中にいることに気づくでしょう。
現代社会では芸術から宗教まで、売買の観点から見られていないものは
ひとつもありません。ヨハネ黙示録にはバビロンはすぐに亡びると
書かれてます。皆が信じられない速さで滅亡すると。

私の見るところ、現代のお金がもつ本来の問題は、お金自体が商品として
売買されていることです。本来、等価代償であるべきお金が、それ自体
が商品になったこと、これが決定的な問題です。
そのことにおいて、
貨幣というもののなかに、貨幣の本質を歪めるものが入るのではない
でしょうか。これが核心の問いだと思います。』

お金の永遠性…シルビオ・ゲゼルの思想:「お金は老化しなければならない」
お金で買ったものは消費される(ジャガイモは食べられ、靴は履きつぶされる)
が、お金自体はなくならない⇒モノとしてのお金と消費物資との間で不当競争
が行われている。そこで、ゲゼルはお金も経済プロセスの終わりにはなくなるべき
と言っています。。実際、ゲゼルの理論を実践し、失業者を減らし負債をなくした
のがオーストリアのヴェルグルという町であった。老化するお金、すなわち価値が
減少していくお金は貯め込まれずにすばやく流通し、また利子がないので皆が
仕事を始め雇用が生まれた結果、失業者がいなくなった。しかし後にオーストリア
国家が介入しこのお金は禁止された。


また、このようにもエンデは述べています。

(エンデいわく)
今日のシステムの犠牲者は、第三世界の人びとと自然にほかなりません。
このシステムが自ら機能するために、今後もそれらの人びとと自然は
容赦なく搾取されつづけるでしょう。』

今日のシステムの犠牲者…「エンデの遺言」ではミヒャエル・エンデが亡くなって
からわずか2年後に起こった、新興国目指して襲いかかるすさまじい「マネーの暴力」
について下記のように触れています。

『1997年5月からの2ヶ月間、国際投機集団ヘッジファンドとアジアの国の間でくり広げ
られた通貨攻防戦の最終の勝利者は、国家ではなくマネーであった。敗れたのは
タイであり、それにつづくアジアの国々であり、韓国であり、危機はさらにロシア
からラテンアメリカに及んだ。(略)この巨大な通貨の総体はそのままコンピューター
ネットワークを従僕とした世界金融システムと同義であり、その世界金融システム
は「商品として売買される通貨」をこそ前提としている。

そのゆえに「世界市場化」(グローバライゼーション)の本意は、自由奔放なる
商品としてのマネーの襲撃から地域と社会を遮断するいかなる防衛システムも機能
不全に陥れるか、あるいはまたそのような 防衛システム不在のバリアフリー
社会を普遍化するべく、高度なノウハウを総動員しようとはかる強烈な意思のなかに
見ることができる。』

すなわち、金を持つ者が世界を制するためのシステムだと言えるでしょう。


お金はもともと金貨・銀貨のようにそのもの自体に価値がありました。(つまり
金塊がなければお金を作ることができなかった)しかし、お金が紙になり、
本来の金・銀の価値から切り離されてからは、(紙自体には価値のない)紙のお金が
好きなだけ作れるようになりました。(つまり金塊がなくても紙に印刷する
コストを負担するだけで金が自由に作れるようになった⇒何もないところから
お金を生み出せる現代版錬金術。もはやお金は物や労働力の等価代償ではなくなった。)
無から金を作り出すその現代版錬金術師達は、欧州で勢力をのばした後
アメリカに渡り、アメリカのドル発行権を国から奪い取りました。
それ以降、その勢力はたくみに人びとの目をくらませながら、金による
世界の完全支配をもくろんでいます。

この辺りの詳細は、いろいろな本、HPがあると思いますが、HP反ロスチャイルド同盟
ここでは紹介させて頂きます。


・・・    ・・・    ・・・    ・・・


ここまでいかがでしたか?


余談ですが…
エンデがバビロンの話で「売買してはいけないもの」について述べて
いますが、私はある話を思い出しました。
本来「占い」は「不売(うらない)」だったそうなのです。
文字通り、売買しないものだったというのです。
高島易断の高島嘉右衛門は占いそのものを商売とすることを戒めていた
とあるのです。
占いは神聖なるものだったのですね。








posted by えこたん at 22:43| Comment(0) | お金のあり方「過去・現在・未来」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月30日

東京平和映画祭

会社帰りの図書館で「エンデの遺言」を借りることができました。
早速読み始めています。
読み終えたら、ブログに感想を書く予定です。

先ほど、東京平和映画祭(6月12日〜14日)のHPを見ていましたら、
なんと6月13日(土)に「エンデの遺言」が上映とありました。NHKの
河邑厚徳プロデューサーもご挨拶されるそうです。


・・・    ・・・    ・・・    ・・・


私は残念ながら仕事で13、14日は行けませんので12日に行ってみたいと
思います。

どの日も胸がぐっと詰まるような内容でいっぱいかと思います。
参加する12日はしっかり見てきたいと思います。





posted by えこたん at 03:02| Comment(0) | お金のあり方「過去・現在・未来」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月27日

エンデの遺言 〜「モモ」に隠された願い〜

ミヒャエル・エンデというと、真っ先に思い出すのが童話「モモ」ですね。
時間泥棒とモモという女の子のお話です。

小学生ぐらいの時に推薦図書という形で紹介があり、私も夏休みなどに
読んだ記憶があります(笑)


・・・    ・・・    ・・・    ・・・


先日、ネットで「エンデの遺言」というNHKの(1999年5月に放送された)
番組について触れている記事を見つけました。ミヒャエル・エンデは
現在の金融システムに疑問を持っており、そのことを「モモ」という
童話を通して「人間にとって一番大切なことは?」と読者に問いかけて
いるのだそうです。

この番組はYou tube「Ende`s Last Will」で見ることができます。

また、この番組の本も出版されています。
エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
著者 : 河邑厚徳 著
     グループ現代 著

私はまだ読んでいません。ぜひ読みたいと思いますかわいい


ネット資料の一つとしてこちらも紹介します。

http://www.anti-rothschild.net/material/animation_03.html


・・・    ・・・    ・・・    ・・・


社会は○○で成り立っている。

この○○にはいろいろな言葉が入ると思いますが、私は「信頼」とか
「信用」という言葉が入ると思います。

残念ながら、「お金」というツールを使って、この信頼や信用を悪用
している者がいます。皆の信用や信頼を利用して、たくみに情報操作
をして世間をだまし、世の中を「お金」で支配して戦争などを起こして
きた者がいるのです。しかし最近はその悪企みのボロがほつれてきて
世界中でその悪行に対し声が上がってきています。よって今世界中で
「お金を根本から考えよう」という動きが広まっていますが、この事は
決して偶然ではないのです。

現状では信じられないと思いますが、信頼、信用、思いやり、愛、平和…
で満たされた社会では、単なるツールのお金はだんだん必要性がなく
なってくると思われるのです。




posted by えこたん at 11:04| Comment(0) | お金のあり方「過去・現在・未来」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月24日

お金のいらない世界!?

世の中、何をするにもお金が必要…だってお金がなかったら人間生活
できないよぉ…

もちろん世の中全てがお金じゃないと思いますが、「人間社会で生きる
=お金のない人は生きてはいけない」というのが、今の現状だと思います。

そんな中、あるHPのおススメ本コーナーで衝撃的な本を見つけました。
「お金のいらない国」長島龍人著

これはもちろん空想の物語ですが、鋭く今の私達に問いかけてくるもの
があると思います。
※著者のHPでこのお話の途中までを読むことができます。


また、とてもタイムリーな話なのですが、来月6月20日(土)に「お金
の在り方を変えよう!」トークライブが渋谷で開催されます。
その中で長島龍人氏の劇が披露されます。
詳細は同氏のHPにあります。

興味のある方は是非ご覧になっては如何でしょうか??

私は6月20日の講演に行ってみようと思いますかわいい


・・・    ・・・    ・・・    ・・・


別件ですが、ジャックフレスコ氏が提唱するビーナスプロジェクト
(The venus project)にとても興味があります。
お金のいらない世界を目指しています。

興味のある方はこちらのビデオでこのプロジェクトの概要を知ることが
できます。
54:40ぐらいからジャックフレスコ氏の話が始まります。
このビデオは反ロスチャイルド同盟HPよりリンク許可を頂きました。
貴重な日本語字幕がついております。


Zeitgeist Addendum(日本語字幕版)
http://video.google.com/videoplay?docid=-3788207618449105637


・・・    ・・・    ・・・    ・・・



子供の頃、夢見た未来では車が無害なエネルギーを使い、空中を走って
いませんでしたか?

ハイテクノロジーによって、飢えや貧しさからみんなが解放され、
肌の色や宗教を超えた人々が仲良く暮らす、そんな未来だったはずです。

人間は間違いを犯しますが、前進する生き物であると思っています。
(3歩進んで2歩さがる〜るんるんのような(笑))
しかし、世の中はその人間の本質に対し反対の方向に向かっています。
とても不自然なのです。

最近、ある事がきっかけとなり、今まで疑問に思ったにも関わらず、
スルーさせてきた事柄を積極的に調べるようになりました。
TV、新聞、ラジオ、ネット、本など…情報が氾濫しています。
これらの中から、真実をかぎわけていくことはハッキリ言って骨が
折れる作業です。
しかし、その結果、仰天させられる情報にぶち当たり、そんなこと
あるはずがないとはじめは否定するものなのです。いい例が911の
自作自演テロですね。

未だに、自分は混乱しています。
朝起きてポカポカする太陽を浴び、平和なひと時を過ごしていると
そんなのは、みんな悪い夢だったのではないかと、そんな気分になる
のです。

みんな悪い夢だったのかどうか、悪い夢だったならいいな、そんな
気持ちになるのです。


posted by えこたん at 17:54| Comment(0) | お金のあり方「過去・現在・未来」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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